リアルで写真を郵送し合う、新しいカルチャー「PRINT EXCHANGE PROGRAM」が楽しそう!

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先週末まで新宿のBギャラリーで開催されていた写真展「The “Film Por Vida” PRINT EXCHANGE PROGRAM 」を見に行ってきました。展示されている写真自体の面白さはもちろんのこと、その「PRINT EXCHANGE PROGRAM」という誰でも参加できる写真文通カルチャーが大変興味深く、楽しそうだったので詳しく紹介します。

PRINT EXCHANGE PROGRAM とは

プリントしたフィルム写真の裏面に宛名を書き郵送で交換する、文通のようなスタイルの文化です。元はアメリカのスケボーカルチャーの中で友人同士で印刷した写真を交換していたことから始まり、その輪が広がって今では各国で写真展を開催するほどのムーブメントになりました。

決まりは、「P.E.P」(PRINT EXCHANGE PROGRAMの頭文字)もしくは「Film Por Vida」とどこかに書くことだけ。何の写真でも誰に送ってもOKで、友達同士でも知らない人同士でもOK。

プリントされたL版写真の裏面に宛名を書いて送る

最初にこれを始めたのはサンノゼ在住のスケートボードフォトグラファー、ジャイ・タンジュさん。自分の元に届いた写真の写真面と宛名面をブログにアップしており、今ではそのブログを見た人が載っていた宛名あてに新たに写真を送るという形で参加者が増え続けています。ジャイさんの元には世界各地から毎日写真が届いているそうです。

ジャイさんのブログ「Film Por Vida」

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スペイン語でFilm For Lifeという意味のブログにジャイさんの元に届いた写真がアップされ続けています。その写真たちは本当に多種多様で、日常のさりげない風景を写したものから友人の写真、ストリートアートの写真や旅行に行った風景など様々。スケートボードに乗っている少年の写真が多く、ジャイさんが「スケートボードフォトグラファー」であることを感じます。中には、なんだかわからないものや絵の具で塗りつぶされたもの(きっとアートです)や、かっこいいイラストやコラージュもあります。

また、みんな写真の裏面の宛名を書くところもオリジナリティに溢れていて、スタンプを押したりメッセージを書いたり、イラストを描いたり・・・中には詰め込み過ぎていて郵便屋さんの解読技術に尊敬の念を抱くようなものも。

ポストを開ける楽しみ、”ポストを開ける楽しみ”を作る楽しみ

風景、スケートボード、人物、などなど様々な写真

現代ではほとんどの手紙が電子メールやSNSでのやりとりに取って代わり、ポストに届くのはアマゾンの不在票かチラシだけ、という方も多いのではないでしょうか。

そんな中でこのプログラムでは、知らない誰かがプリントし、宛名を書き、ポストに投函した写真があなたのポストに届きます。あなたが朝、ポストを開けるとひらりと知らない土地の空気を吸った一枚の写真が落ちるのです。

素敵ですよね。ワクワクしますね。

実際に発起人のジャイさんもあるインタビューの中で「毎朝ポストを見るのが楽しみでしょうがないんだ」と語っています。

同時に、自分は送る側でもあります。ポストを覗きながら、あなたの写真がカタンと音を立てるのを待っている人がいるかもしれない。その届いた写真を裏返して、何かを感じてくれるかもしれない。そう思うとついつい住所が読めないほどに宛名面に文字を描き詰めてしまう送り主がいるのも理解できますね。

誰でも参加できる

前述の通り、このプログラムには何の決まりもなく、入会審査や手続きもないので、誰でもいきなり参加できます。ジャイさんに送ってもいいし、ジャイさんのブログで紹介されている誰かに送ってもいいそうです。

日本人でもジャイさんと写真文通をしている方が何人もいらっしゃいます。中でもHOT FUDGEさんはジャイさんのように自分のところに届いた写真をブログにアップしていて、先日開かれたPEPの写真展を開くきっかけを作られたそうです。

hotfudge
HOTFUDGEさんの写真は宛名面も素敵!

ぜひ、気軽な気持ちで参加してみてはいかがでしょうか。閉め切った部屋の窓を開けた時のように、ひらりと異国の風が舞い込むかもしれませんよ。

どんな写真が届くかは届いてからのお楽しみ!

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